大日本分境図成 上

番号 166
名前 大日本分境図成 上
読み だいにほんぶんきょうずせい じょう げ
サイズ(cm) 13.3 x 21.2
彩色 木版
作者 鈴亭谷峩 閲、橋本玉蘭 誠図
版元 十字 蔵版
作成日 安政2年
作成日 1855年
地域 日本
解説 橋本玉蘭斎(貞秀)の作成した地図帳。橋本玉蘭斎は多くの地図を描いたいわば地図作家であるが、五雲亭貞秀の名前で横浜浮世絵などを描いた浮世絵師でもあった。本書は従来ある地理書のように国別単位で、詳しさを追求したものではない。かなり簡略な地図を用いて、見易さということを重視し、見開きで広い地域を扱った刊行地図帳である。序文では大型の本では扱いにくいので、ふところに入れられ手軽に見られる小冊子にしたと解説している。上巻では日本全図から始まり、東北、関東、中部、近畿、四国、九州、琉球の諸地域図が掲載され、下巻では長崎図から始まって隠岐や日本海側地域が描かれている。各国の第一社「一之宮」が記号化されたうえで記され、その所在や国境・郡境を明示することに主眼がおかれている。また、作者の橋本玉蘭斎(貞秀)が特に気に入っている富士山などは詳細に描かれていて、他の地理書とは異なる性格を持つ。たとえば中にある「富士山絶頂之図」には「玉蘭斎登山のときハ七月廿二日にて絶頂にいたりしに時院内より雷雲を吹上ることその音雷のごとし」と説明書きがあるように、自身の体験談までも載せている。また同じく「三国第一富士山甲州口吉田ヨリ登山之図」には玉蘭斎の詳しい注釈が入っている。江戸時代末期の人々の富士山信仰の隆盛ぶりさえうかがえる内容である。本書にはほかに琵琶湖や江ノ島の図も掲載されている。
要約 地図作家であり、人気浮世絵師でもあった橋本玉蘭斎(五雲亭貞秀)の作成した地図帳。上巻では日本全図から始まり、東北、関東、中部、近畿、四国、九州、琉球の諸地域図が掲載され、下巻では長崎図から始まって隠岐や日本海側地域が描かれている。富士山などは詳細に描かれていて、他の地理書とは異なる性格を持つ。江戸時代末期の人々の富士山信仰の隆盛ぶりさえうかがえる内容である。
キーワード 橋本玉蘭斎(五雲亭貞秀)、富士山、地図帳
参照 (項目なし)

ページ上部へ