増訂大日本国郡輿地路程全図 全

番号 199
名前 増訂大日本国郡輿地路程全図 全
読み ぞうてい だいにほんこくぐんよちろていぜんず ぜん
サイズ(cm) 186.0 x 104.0
彩色 木版 色刷
作者 長久保赤水
版元 (項目なし)
作成日 嘉永5年
作成日 1852年
地域 日本
解説 本図は「水戸 長 赤水  原図  江戸 鈴木驥園 増訂」とあるように、長久保赤水の「改正日本輿地路程全図」をもとに、幕末の嘉永5年(1852)に江戸の鈴木棋園が増補改定した日本図である。京都書林の出雲寺文次郎、大坂書林の河内屋喜兵衛、内野屋弥平冶、江都書林の岡田屋嘉七、出雲寺萬次郎が版元であり、三都で刊行された。10里を1寸5分の縮尺で描き、方位盤を付している。しかし、改正日本輿地路程全図のような経緯度の墨線は引かれておらず、黄色に着色した短冊に「三十六度」などと記載している。描かれた範囲は改正日本輿地路程全図とほぼ同一であるが、海上航路では壱岐から対馬への航路など、航路の記載が増加されており、山名も北アルプスなどの山々の名称が豊富になっている。 国境を墨線、郡境を破線、道を朱線で表し、国名は赤色の二重に囲まれた短冊に、郡名はやや小さく短冊に記載されている。地名の記載は二通りある。ひとつは「駅市或は宿並」であり、黄色の小判型に地名を記している。もうひとつは墨書のみで、主要な村名を記した。また、■で名所旧跡、□で古城古戦場、○で温泉と、記号化している。改正日本輿地路程全図と比べると、常陸国の「イフ原」が「磯原」に、蝦夷地の「ハコ立」が「箱舘」など、地名も修正されている。
要約 本図は長久保赤水の「改正日本輿地路程全図」をもとに、幕末期に増補改訂された版。赤水図よりも約1.3倍の大きさに仕立てられ、地名が豊富であり、その名称も修正が加えられるなど、詳細となっている。しかし一方で、経緯線が引かれず、名所旧跡などが記号化されるなど、より大衆化された日本図ともいえよう。明治4年(1871)には蝦夷、千島、樺太を加えて再版された。
キーワード 長久保赤水、鈴木棋園、改正日本輿地路程全図、嘉永期
参照 秋岡武次郎『日本地図史』河出書房(1955年)。1997年にミュージアム図書より復刊。

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