加賀金沢細見図

番号 207
名前 加賀金沢細見図
読み かがかなざわさいけんず
サイズ(cm) 50.0 x 42.5
彩色 木版 色刷
作者 千羽傅三
版元 山田信景
作成日 明治21年
作成日 1888年
地域 石川県 金沢
解説 本図は陸軍省所轄地(旧、金澤城)を中心に描いた明治中期の金沢市街地図である。内題は右上に「加賀金澤細見図」と記載されている。その下に森田?蔵の蔵書印がある。左下には、著者ならびに版主「千羽傅三」(金沢区彦31番丁25番地)、発行所「山田信景」(同区橋場町24番地)の記載がある。縦35.5、横49.6の料紙に、下部には縦6.8の料紙を貼り合わせて一枚の地図に仕立てている。また左端は切断され、明治二十一年四月六日版等の記述が右半分のみとなる。市街地図には凡例として、神社・寺院・水溜・流水・山並びに欠・区郡界・学校が記号化され、下記のように名勝が町・名附で記載されている。  尾山神社 松原町   縣廳(県庁)廣坂通  師範学校 同上  大谷   西町    西別院  五宝町   東別院  横安江町     学校   白銀町   卯辰神社 向山    椿原神社 天神町  裁判所  尻重坂通  金沢病院 殿町    偕行社  大手町  博物館  公園    記念標  殿町    滝見   同上   製糸場 長町  鰐甚   寺町    殿待楼  殿町    山ノ尾  卯辰町  桜馬場芝居座馬場   犀川大橋 片町    浅野川大橋 橋場町   右ハ総テ地籍ニ関セス各所ノ知リ易キ町名或ハ字ヲ記スルモノナリ 市街地図を囲むように、上記の名勝を描いた画が並んでおり、色彩豊かな金沢案内図となっている。金沢城の防火用水設けられた辰巳用水が、図の右上から道路沿いに流れている。当時は珍しい洋風建築物が取り上げられており、その一つ偕行社は陸軍の将校クラブであり、現在も県庁石引分室として残る。
要約 陸軍省所轄地(旧、金澤城、第9師団司令部・歩兵第7連隊兵営)を中心に描いた明治中期の金沢市街地図であり、地元の出版社から刊行された。凡例として、神社・寺院・水溜・流水・山並びに欠・区郡界・学校が記号化され、名勝を町・名附で記載している。市街地図を囲むように、上記の名勝を描いた画が並んでおり、色彩豊かな金沢案内図となっている。
キーワード 明治21年、千羽傅三、山田信景 
参照 長岡正利「国土地理院地図史料展観ⅩⅩⅩⅠ 加賀金澤細見図」国土地理院広報、第352号(1997年)。丹後智紀『金沢・能登・加賀・白山 とっておきの旅』能登印刷出版部(1996年)。

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