江戸図

番号 30
名前 江戸図
読み えどず
サイズ(cm) 41.2 x 31.4
彩色 木版
作者 (項目なし)
版元 鶴屋喜右衛門・菊屋幸三郎・吉田屋源八郎
作成日 (項目なし)
作成日 (項目なし)
地域 東京
解説 安永期~天明期にかけて版行された木版単色の江戸図。北は三河島、東は本所深川、西は雑司ヶ谷、南は品川宿周辺までを収める。馬喰町四丁目の菊屋幸三郎の求板で、ほかに通油町の鶴屋善右衛門、田所町の吉田屋源八郎の名が並ぶ。本図は、中央に江戸城を配し、周辺の大名屋敷は、町の区画の中に部分的に拝領者名を列記している。増上寺や寛永寺など主要な寺社仏閣には簡単な由緒が書き加えられ、江戸湾には2艘の帆掛船が浮かぶ。また、「濱御殿」には建物の形状が描かれている。本図は法量31.4×41.2というコンパクトサイズで携帯するのに便利であった。江戸後期の板行江戸図は、1mを超える大型の江戸図と、本図のようなコンパクトな江戸図とに二極化する。菊屋幸三郎が版行している江戸図は、「江戸小図」と題し、携帯用の江戸図である。ただし、図中の情報は簡略的で、本図同様に大名屋敷の屋敷割りは省略され、通りや橋の数も大幅に削減されている。板元の鶴屋喜右衛門は仙鶴堂と称し、地本問屋であった。江戸暦、書物、錦絵など幅広いジャンルで活躍した。江戸時代の読本ブームの火付け役でもある。幕末の書物問屋古組五十六軒の1つで、店頭風景は、「江戸名所図会 巻の一」にみることができる。また、菊屋幸三郎は版画を得意とし、安藤広重の「絵本江戸土産」を扱ったほか、俳書や噺本、人情本でも有名であった。
要約 安永期~天明期にかけて板行された木版単色の江戸図。北は三河島、東は本所深川、西は雑司ヶ谷、南は品川宿周辺までを収める。本図は、中央に江戸城を配し、周辺の大名屋敷は、町の区画の中に部分的に拝領者名を列記している。増上寺や寛永寺など主要な寺社仏閣には簡単な由緒が書き加えられる。板元の鶴屋喜右衛門は仙鶴堂と称し、地本問屋であった。また、菊屋幸三郎は版画を得意とし、安藤広重の「絵本江戸土産」を扱ったほか、俳書や噺本、人情本でも有名であった。
キーワード 江戸、都市図、板行図、安永期~天明期、鶴屋喜右衛門
参照 飯田龍一・俵元昭『江戸図総覧』築地書館(1988年)。井上隆明『近世書林板元総覧』青裳堂書店(1981年)。神戸市立博物館編『江戸図・京都図・大坂図』神戸市立博物館(1987年)。

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