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番号 | 203 |
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名前 | 大日本早引細見絵図 |
読み | だいにほんはやびきさいけんえず |
サイズ(cm) | 145.5 x 36.5 |
彩色 | 木版 |
作者 | 絵図屋庄八 |
版元 | (項目なし) |
作成日(和暦) | 天保13年 |
作成日(西暦) | 1842年 |
地域 | 日本 |
解説 | 広げれば大きな紙面全体を、横に折りたたんでゆき、さらにそれを縦二つに折ってコンパクトにできる、つまり持ち運びに便利な形式になっている。広げれば大きな図を、折りたたみ形式で小さくするというのは、江戸時代の地図の特色であり、かつ他国には見られない日本独特のものといえよう。本図は、ふところに入れて、簡単に見ることのできる道中案内図である。道中案内図は現代のガイドマップであり、東海道や中山道などの道中案内図は数多く出ている。また主要街道だけではなく、金比羅参詣や四国八十八カ所などを旅する人々に向けた案内図なども出版された。本図は、北は蝦夷地(北海道)南部の松前から、南は九州にいたる、日本全国の道中案内図である。五街道などの主要な道だけに限らず、様々な道筋を描いており、金比羅参詣ルートや西国巡礼道も描かれている。また、それに沿う宿場町も記載され、その町間の距離情報も詳細に記入されている。海上には船を描いており装飾的効果をねらっているが、実際に海路も記入され海上交通も盛んであったことがうかがえる。このような道中案内図は江戸時代後期に大量に出まわっており、当時の観光や参詣をする人の多さと、旅の盛んな様子をうかがうことができる。本図も天保13年(1842)の初版以来、人気が高く版を重ね、本図は文久4年(1864)の第4版目にあたることが地図の最後に記されている。出版元の絵図屋庄八は、奈良の東大寺大仏殿前に店を構える書物屋で、いわば地方出版社といえよう。江戸時代には江戸や大坂、京といった大都市だけではなく、地方にも地元の本屋が存在し出版と販売を行っていた。絵図屋は土地柄に相応しく奈良名所図を多く手がけるが、日本全図なども扱っていた。 |
要約 | 本図は、北は蝦夷地(北海道)の松前から南は九州にいたる、日本全国の街道を簡単に案内した道中図である。五街道などの主要な道だけに限らず、様々な道筋も描いており、金比羅参詣ルートや西国巡礼道も描かれている。また、それに沿う宿場町も記載され、その町間の距離情報も詳細に記入されている。海上には船や海路も描かれている。出版元の絵図屋庄八は、奈良の東大寺大仏殿前に店を構える書物屋。 |
キーワード | 道中案内図、絵図屋庄八、折りたたみ |
参照 | (項目なし) |