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番号 | 273 |
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名前 | 那珂郡村松村字宿通 村松山虚空蔵堂之景 |
読み | なかぐんむらまつあざしゅくとおり むらまつさんこくぞうどうのけい |
サイズ(cm) | 49.5 x 37.8 |
彩色 | 銅版 |
作者 | 大澤静務 |
版元 | 光彰館 |
作成日(和暦) | 明治36年 |
作成日(西暦) | 1903年 |
地域 | 茨城県 |
解説 | 明治期に発行された村松山虚空蔵堂の境内の様子を描いた銅版印刷画である。村松山虚空蔵堂(以下,村松虚空蔵堂)は,茨城県那珂郡東海村にある寺院である。その創建は大同2年(807)と古く,中世は佐竹氏,近世は徳川氏の保護のもと,格式のある寺院として栄えてきた。現在は真言宗豊山派に属し,日本三体虚空蔵の一つとして厄払い・出世開運を祈願する参拝者で賑わっている。本図は仁王門前から本堂に至るまでの境内とその周囲の様子を描いている。境内には,本堂,駐在所,鐘楼,記念碑,御供所,三重塔,水屋,土蔵,鐘馗堂などがあり,複数の参拝客の姿も描かれている。村松山頂上付近には水戸八景の1つである「晴嵐」の碑が見え,本図右下の太平洋上には帆船が描かれている。本図下には雲を配し,その内部に村松虚空蔵堂の縁起や由来,宝物などを記す。村松虚空蔵堂は,明治33年(1900)3月門前の民家から出火し,本堂や仁王門,三重塔,客殿などを類焼している。伽藍の再建は大正以降順次行われた。したがって本図は後年に火災前の様子を描いたものだと思われる。村松虚空蔵堂の縁起や由来,宝物などを記した大澤静務は,明治36年(1903)当時の村松山虚空蔵堂の住職と思われる。版元である光彰館は№274「八溝嶺神社之景」も発行しており,この手の図を複数発行していたのではないかと思われる。 |
要約 | 明治期に発行された村松山虚空蔵堂の境内の様子を描いた銅版印刷画。村松山虚空蔵堂(以下,村松虚空蔵堂)は,茨城県那珂郡東海村にある寺院である。明治33年(1900)3月門前の民家から出火し,本堂や仁王門,三重塔,客殿などを類焼している。伽藍の再建は大正以降順次行われたので,本図は後年に火災前の松山虚空蔵堂の様子を描いたものだと思われる。 |
キーワード | 村松山虚空蔵堂、大澤静務、光彰館、明治36年、銅版 |
参照 | 東海村史編さん委員会『東海村史 通史編』東海村(1992年)。東海村史編さん委員会『東海村史 民俗編』東海村(1992年)。 |