伊豆下田図

番号 61
名前 伊豆下田図
読み いずしもだず
サイズ(cm) 52.7 x 37.6
彩色 手書 手彩色
作者 (項目なし)
版元 (項目なし)
作成日(和暦) (項目なし)
作成日(西暦) (項目なし)
地域 静岡県 下田
解説 本図は、伊豆の下田港を描いた図である。凡例には「大浦鍋田和哥浦沼津持 海岸色合朱線 下田市中越川村 同黄線 柿﨑州﨑小田原村 同黒線」とあり,海岸線に村界を示す朱・黄・墨線が引かれている。図右隅に方位盤が描かれている。湾内には碇泊していたロシア船が描かれている。黒い船体のロシア船には3本の帆が見え、船体からは階段がのびている。 注目すべきは、津波の被害情報が朱筆で書かれている点である。鷺島辨天の東方に「大舩八艘中舩小舩数艘此汀ニ破損」,柳﨑に「村中潰家多シ」「大舩一艘八分国」,ロシアの帆船に「魯西亜舩一艘長三十九間幅九間 十月十六日 渡来十一月一日應接 同二日 同三日應接」「津波ニテ キーイル 梶 破損」「ハツテイラ三艘破舩」,また湾の西側には「下田家作此邊之汀流屯ス」,「魯人ハ ツテイラヲ製作ス」などの記載がある。下田市中の東方河川中に「中洲津波ニ破ル」,下田市中に「大舩七艘十市中跡上陸 家数八百六十五軒之内八百二十四軒流出三十軒潰失(朱筆)」,本郷村「大舩二艘上陸内一艘半身挿泥中」,式根洞に「下田家作流屯ス大舩二艘上陸」,富士権現に「市中人此山ニ迯登」,福泉寺に「大破」,東傅寺に「小破」,坂下町に「濱八分」,應接御用所に「潰」,樢島辨天に「魯國大銃五十二門置キ此所」,大浦湊に「此邊津波之無」とある。
要約 伊豆の下田港を描いた小型の図。下田の鍋田湾周辺における津波の被害について記している。「村中潰家多シ」、「中洲津波ニ破ル」といった文言は、津波の大きさを物語る。また、下田に碇泊していたロシア船との対応についても記されている。
キーワード ロシア船、津波、鍋田湾、下田市中
参照 (項目なし)

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