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番号 | 65 |
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名前 | 備前国図 |
読み | びぜんのくにず |
サイズ(cm) | 53.6 x 36.1 |
彩色 | 手書 手彩色 |
作者 | 厳卿 写訂 |
版元 | 小森美卿 蔵図(文政時代の模写図と記載) |
作成日(和暦) | 安政3年丙辰 |
作成日(西暦) | 1856年 |
地域 | 岡山県北部 |
解説 | 本図は、備前国全域を描いた小型の国絵図である。図中には、内題「備前国 高二十八万六千二百石」の下方に、安政3年(1856)に文政(1818~1830)頃の写本を模写したことが、下記のように記載されている。「此図ハ小森美卿氏ノ蔵図ニシテ 文政ノ頃□(模)写セシ図ナリ 其図広大ニシテ不便ナリ故原図ノ四分ニ採テ簡略セシメテ是ニ挙クル 安政三丙辰 厳卿 写訂」 村は小判型で、町は四角に囲み表記している。ただし、村形は村名のみで石高の記載はない。児島が干拓以前の島で表現され、道筋のみ朱線が引かれている。郡境を太字の墨書で区切り、8郡(和気郡、岩梨郡、赤坂郡、御野郡、上道郡、上東郡、邑久郡、児嶋郡)を明示している。国境周辺には「備中宮内エ出ル」といったように道程の情報も記されている。寛永の縮写図の系統かと思われ、吉井川上流には「嘉祥三年(850)八月備前国盤梨郡石生卿雄神川に獲白亀ト云」といった伝承も記載されている。岡山には「南方町ノ内廣瀬町ヲ合廣瀬町」、御野郡には「濱野ノ内古京村ヲ合古京村」と記した付箋が貼られている。しかし、本図には廣瀬町や古京村を記した村形はみられない。 |
要約 | 本図は、備前国全域を描いた小型の国絵図。児島が干拓以前の島で表現されており、墨書で道筋のみ朱線が引かれ、村形には村名のみで石高の記載もない。寛永の縮写図の系統かと思われ、吉井川上流には「嘉祥三年(850)八月備前国盤梨郡石生卿雄神川に獲白亀ト云」といった伝承も記載されている。 |
キーワード | 備前国、輯製20万分の1 |
参照 | (項目なし) |