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番号 | 77 |
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名前 | 佐渡国図 |
読み | さどのくにず |
サイズ(cm) | 51.3 x 37.7 |
彩色 | 手書 手彩色 |
作者 | (項目なし) |
版元 | (項目なし) |
作成日(和暦) | (項目なし) |
作成日(西暦) | (項目なし) |
地域 | 新潟県 佐渡島 |
解説 | 佐渡国を描いた小型の手書き国絵図である。作成者・作成年は不明。彩色は,郡境・郡名を朱色,河川・海岸線を青色,山地を緑色,航路・街道を墨線で引いている。村形は小判型で表され,その内部に村名を記すが,村高は記載されない。ただし,余白に佐渡国の周囲の大きさと各郡の村数と石高,その合計が記されており,「國周五十里十三町三十間」,「村数三郡二百六十三村」,「石高合十三万□百六十一石五斗三合」であることがわかる。注目したいのは粟島(「粟嶋カ」)と飛島が描かれ,佐渡国からの舟路とその距離が記されている点である。飛島に「越后鳥海三里」,粟島に「越后馬落騎十里」と記されるようにこの2島は越後国に属する。さらに,主要な湊には,「此所深五尋水底沙南風悪シ舟六七十隻カヽル」などのように湊の水深・風向きの良否・湊の規模について記されるほか,余白部分に小木湊から越中や能登,越前までの舟路が記されている。金銀採掘関連の施設や地所などは一切記されず、金銀採掘の中心地であった相川鉱山には,「金銀山」と文字でのみ記されており,関連施設の描写もない。相川集落は方形で表され,その外側に「御蔵」と記されている。なお,相川以外に「川原丁」や「八幡丁」,「水渡田」などの一部の町や村も同じような方形で表されており,他の村形に対して目を引く表現となっている。 |
要約 | 佐渡国を描いた小型で手書き国絵図。作成者・作成年は不明。彩色は,郡境・郡名を朱色,河川・海岸線を青色,山地を緑色,航路・街道を墨書している。村形は小判型で表され,その内部に村名を記すが,村高の記載はない。内容上の特徴としては,越後領の粟島(「粟嶋カ」)と飛島までの舟路や距離が記される点や相川鉱山の集落などが方形で表される点があげられる。 |
キーワード | 佐渡国、国絵図、金銀山 |
参照 | 国絵図研究会編『国絵図の世界』柏書房(2005年)。佐藤利夫「「佐渡国絵図」について」地図情報、第86号(2003年)。 |