新撰日本全図

番号 208
名前 新撰日本全図
読み しんせんにほんぜんず
サイズ(cm) 86.0 x 125.0
彩色 銅版 色刷
作者 ト部精一
版元 臥龍軒
作成日 明治12年
作成日 1879年
地域 日本・樺太(サハリン)・千島(クリル)諸島
解説 日本列島ならびに「北海道千島諸島之図」「琉球諸島之図」「琉球宮古島之図」「小笠原群島之図」「樺太州之図(又北蝦夷)」の分図からなる日本地図。凡例奥書には、「皇歴二千五百三十四年明治七甲戌九月官許/同二千五百三十五年明治八乙亥四月成鏤/著図并蔵鐫 西備 卜部精一/発売 阪府下本町四丁目 岡島真七」(「明治八年十二月八日版権免許」)とあり、それぞれ卜部と岡島の朱印が付されている。縮尺およそ200万分の1の銅版彩色図で、大阪の「臥龍軒 銅刻」とある。本図の海岸線は、伊能図などをベースに作成された「官板実測日本図」とみられ、海岸線の出入りも詳細に描かれている。経緯度も表記されているが、経度の基準子午線は東京をとる。凡例は、「陸之部」として国名、国界、府名、県名、郡名、郡界、高山、大河、官路、広邑、宿駅、神社、仏閣の13種類、「海之部」として津港、燈台、舟路、岩、砂洲、潮流、測量の7種類がある。凡例に「測量ハ英尺(ハアデム)即チ我六尺ナリ故ニ×八十一又×二百十六トアレハ直ニ八十一間又二百十六間ト認ム可シ」との注記がある。本州・四国・九州、それに北海道は、いずれも旧国別に色分け表示されているが、海岸線に比して内陸部の国界線はかなりアバウトに引かれている。なお、明治8年(1875)の千島樺太交換条約により、すでに樺太(サハリン)はロシア領となったことから、かつての「タライカ湾」は「魯ハチセン湾」、「アニワ湾」は「魯アニエ湾」と表記されている。千島諸島は、最北のシュムシ(占冠)島までが描かれている。また、琉球(沖縄)が正式に日本領となるのは、明治12年の「琉球処分」後のことである。
要約 明治12年(1879)にト部精一が刊行した「新撰日本全図」は、日本列島および千島諸島、琉球諸島、宮古島、小笠原群島、樺太州の分図からなる縮尺およそ200万分の1の銅版彩色日本図。本図の海岸線は、伊能図などをベースに作成された「官板実測日本図」に依拠し、詳細に描かれている。経度の基準子午線は東京をとる。明治8年の千島樺太交換条約により、ロシア領となった樺太(サハリン)にはロシア地名がみえる。
キーワード ト部精一、銅版彩色日本図、官板実測日本図
参照 明治大学附属図書館(蘆田文庫)HP(http://www.lib.meiji.ac.jp/ashida/)。

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