広島町々みちしるべ

番号 68
名前 広島町々みちしるべ
読み ひろしままちまちみちしるべ
サイズ(cm) 46.3 x 28.6
彩色 木版 手彩色
作者 (項目なし)
版元 (項目なし)
作成日 (項目なし)
作成日 (項目なし)
地域 広島市
解説 本図は、小型の刊行町絵図で、白抜きの4方位記載は紙面のほぼ四隅に四方向き合いの形で配されている。「広島町々みちしるべ」の内題における記載方向を基準にすれば、上はほぼ北とも言えるが、太田川などの川の上流を上に配していると見なすのが妥当であろう。長辺で五つ折り、短辺は二つ折りにされていて、いずれも最後の一折(西端と南端)が短い変則的な折り方で、表紙が裏にも付けられている。表に貼られた題箋にも標記の絵図名が記されている。内題の後には、代表的な町名のみを記したとの注記が付随する。それらの町名を参考にすれば、この内題は、ちょうど広島城一帯の部分に置かれていることが判る。なお、以下の叙述で町名は、西国街道沿道を優先するが、絵図で街道が特記されている訳ではない。絵図に描出された広島城下町をマクロに捉えるため、川から押さえると、川名記載はないが、東から猿猴川と京橋川、太田川と元安川、天満川が流れ、青色に着色されている。そして、東北端には「金ヒラ」から「キツ大明神」まで、寺社の建物が山麓に建ち並んでいる。そのほぼ中央に位置する「東照宮」の鳥居をくぐって「サクラノバヽ」を通ると、「エンコウハシ」方面に至る。上述の方位記載のうち「東」近くには「カウジン丁」とあり、以下、各町内は赤く着色されている。橋を渡ると「京ハシ丁」であり、その南方、絵図の右下には「ヒシ山」が描かれている。その麓には「安ヤウイン」とあって、入母屋風の屋根が青く着色されている。これに対して、城下町内の各所に散在する寺院には「寺」との記載と青の着色のみが多いことを勘案すると、上述の描写は、記号化される一歩手前の中間形態と見なされよう。次に「京ハシ」で京橋川を渡ると、西国街道は2度屈折して「エビス丁」に至り、また2度鍵型に屈折した後「平タヤハシ」で堀を渡る。この後、東西の「ヨコ丁」などを経由して「モトヤスハシ」で元安川を渡るまではほぼ直線状であった。その南方に位置する「国タイじ」は、寺名記載とともに門の屋根が注目され、上述した記号化された寺とは区別されている。街道に戻ると、「中ジマホンマチ」を経て太田川を渡り切れば、天満川までは「サカイ丁」が1~4丁目まで続いて「天マ丁」へと至る。太田川から天満川が分流した南側には青く着色された「佛ゴジ」など、「西寺丁」が位置づけられている。対岸は「ヨコ川丁」である。
要約 小型の刊行町絵図で、4方位記載はほぼ四隅に四方向き合いの形で配されている。「広島町々みちしるべ」との内題は広島城一帯の部分に置かれている。その後には、代表的な町名のみを記したとの注記が付随する。青色に着色された川は、東から猿猴川と京橋川、太田川と元安川、天満川が流れる。東北端と東南端に「ヒシ山」など山並みが描かれる他は、城下町とその周辺であり、各町内は赤く着色され、その各所に散在する寺院には「寺」との記載と青の着色のみが多い。
キーワード 猿猴川、京橋川、太田川、元安川、天満川
参照 平凡社編『太陽コレクション・地図 江戸・明治・現代 京都・大阪・山陽道』平凡社(1977年)。水田義一「広島」(藤岡謙二郎編『城下町とその変貌』柳原書店、1993年)328-338頁。

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